“そもそも星人”の暴走を止める魔法の言葉
こんにちは。じんびです。
今日は会議の場に出現しがちな
困った人の対処法をお話しします。
その名はズバリ「そもそも星人」。
会議などで何か問題の解決策を話し合っているときに、
「そもそも」攻撃を繰り出して、
いつも間にか論点をずらす名人がいませんか。
そういう人を「そもそも星人」と呼びます。
論点をずらすのは、その人にとって
つつかれたくないポイントに近づいているから。
今はその議論をしたくないとか、
そこを付かれたくないとか、
そういう状況に陥ったとき。
繰り出す必殺技が「そもそもさぁ」。
そもそも、から始まり物事の根底を覆すような話を持ち出す。
あるいは、もっと上位の問題点を持ち出して、話題をすり替える。
あなたの職場にもいるのではないでしょうか。
もちろん
現状の課題を解決するために、
根底にある問題を洗い出すことは大切です。
あるいは、さらに大きな上位概念から考えて
解決策を探ることも重要です。
しかし、その人がなぜその話を持ち出すのか
真の動機を吟味することも必要です。
本気で課題を解決したいというよりも、
今その問題から目を背けたいがために
そもそも論を持ち出して煙に巻こうとしているのかもしれません。
たとえば、私が以前いた職場でこんな出来事がありました。
営業担当者が経費精算の期限を守らないということが問題になり、
提出の遅い営業担当者と経理担当者で話し合いをすることになりました。
その職場では、営業担当者は毎月5日までに前月の経費精算書を作成し、
経理課に提出することになっていました。
経理課では、毎月10日頃に行われる役員会のために
全社の集計表を作らないといけなかったので、
提出が遅い人がいると非常に困る状況でした。
しかし、一部の営業担当者がいつも締め切りを守らず、
経理から催促をすると逆ギレされたりして、
担当者が困り果て、この話し合いが行われることになったのです。
話し合いの場では、どうすれば早く書類を提出できるか、
双方からいくつかの案が出ました。
- 月に1回だと忘れてしまうので、毎日記録する習慣をつける
- 書類作成が大変なら、営業は領収証の分類だけ行い入力はアシスタントにしてもらう
- 領収証をスマホで読み取るシステムを導入する
そんなアイデア出しが盛り上がってきた頃。
突然「そもそも星人」の登場です。
そもそも星人:
「そもそもさぁ、この精算書類の作成は必要なの?
フォーマットに入力するのが大変なので領収証だけ経理に渡せばいいんじゃない?」
経理担当者:
「いや、それは、何に使ったかは本人じゃないとわからなので、
書類は作成してもらわないと・・」
そもそも星人:
「だいたい締め切りが5日なんて無理があるんじゃない。余裕がなさすぎだよ」
経理担当者:
「いや、それは役員会が10日頃の開催なので・・・」
そもそも星人:
「そもそも役員会を10日に開催するなんて誰が決めたの。
どうせろくなこと話し合ってないんでしょ」
・・・そんなありさま。
「そもそも締め切りに無理がある」という指摘は
場合によっては適切なこともあります。
みんなができないのであれば、締め切りの設定自体に無理があるのかも。
でもこのケースでは、できている人もいるのです。
できないのは一部の決まった人たちだけ。
そして、このそもそも論を持ち出したのは、特に締め切りを守らない常連さん。
明らかに自己防衛ための議論でした。
営業担当者と経理担当者の双方が、
どうすれば精算業務が早くできるかを話し合う、
お互いを理解し歩み寄るための場だったのに、
このそもそも星人は、まるで自分が責められているように感じてしまったのでしょう。
自分がどれだけ迷惑をかけているかということは棚に上げ、
悪いのは他の要因だと言いだし、
挙げ句の果てには役員会批判です。
こういう議論のすり替えはよくあることです。
より解決の難しい問題を持ち出すことで、
目の前の課題を解決することから目をそらすのが目的です。
そもそも、と根本的な問題を取り上げるので
一見まともなことを言っているように思われますが
その実、個人的な逃避が動機だったりするのです。
特に普段から発言力があったり、大きな声で意見を通すような人は
その影響力から、周りも流されてしまったりします。
そもそも論がすべて悪いわけではありません。
本当に根本的な解決すべき事項にフォーカスするのを助けることもあります。
そこをしっかり見極めて、議論がおかしい方向に進みそうなときには
軌道修正できる力を養っておきたいものです。
そもそも星人が暴れ出したときには、
首根っこをつかんで、目の前の課題に直面してもらいましょう。
はい、それはそれとして、
目の前の課題に戻りましょう。
そもそも星人の暴走を止める言葉です。
流されかけていた他の人たちも我に返ることができるでしょう。
経理担当者:
「5日の締め切りに間に合っている人がいる以上、無理な設定だとは思えません。
期限を守っている人たちに過大な負担を強いているということであれば、
その意見をとりまとめて役員会に報告することも可能ですが、
そのような事実があるとは今のところ聞いていません。
役員会の開催日程についてはここではどうしようもない問題なので、
どうすれば早く精算書類が作成できるか考えましょう」
こうしてそもそも星人の企みは打ち砕かれたようです。
今度あなたの職場でそもそも星人が暴れ出したときには
毅然とこの言葉を突きつけてあげましょう。











