「優しさ」の定義
こんにちは。じんびです。
先日あるプロジェクトのメンバーと打ち合わせがあったのですが、
1人のメンバーが時間になっても現れず、みな困っていました。
その人は、同じプロジェクトメンバーのSさんの紹介で来てもらったエンジニアだったので、
Sさんが周りに気を遣って、「すみません」と恐縮している様子でした。
話を聞くと、その人は普段から時間にルーズなところがあり、
時々連絡もなく約束をすっぽかすことがあるとのこと。
話を聞いたプロジェクトリーダーであるOさんは怒りだし、Sさんに対して
「どんなに技術力があったとしても、そんないい加減なヤツとは仕事をしたくないよ。君も付き合う人間は選んだ方がいい」と言い出しました。
私はもっともだな~、と思いながら聞いていたのですが、そのとき、
少し気まずくなったその場の空気をフォローするように、別のメンバーが
「優しいから~」と発言しました。
私はその「優しいから」の主語はOさんだと捉えました。
Sさんのためを思って「付き合う人間は選んだ方がいい」と
アドバイスしているのを「優しい」と言ったのだと。
でもその後のやりとりで、「優しいから」の主語はSさんだということが判明しました。
Sさんが優しいから、ちょっといい加減なところがある人でも
受け入れ付き合っているという意味の発言だったのです。
そのとき、改めて優しさにもいろいろな表現があるなぁ、と感じました。
確かにSさんは、誰にでも優しく、気遣いができる素敵な人です。
Oさんはどちらかというと口が悪く、厳しい人です。
でも常に相手のことを考え、その人にとって本当に役に立つことを提供したいと考えている人です。
だから時には厳しいことも言いますが、それは相手のためを思ってのことだったり、
その人にとって本当に必要だと思うから言っているのです。
言われたほうは、大きなお世話だったり、耳が痛かったりすることもあるでしょうけれど、
Oさんの真意をくみ取れる人は、その言葉に感謝しているだろうと思います。
私もはじめはOさんのことを厳しくて怖い人だと思っていました。
でも、ずっと一緒に仕事をしているうちに、厳しさの奥にある優しさがわかるようになってきました。
例えば、プロジェクトのメンバーを募集したときなど、
Oさんと一緒に採用面接をするときがあるのですが、
そのときにもOさんらしい優しさが表れます。
正直なところ、初めて会った瞬間に、「この人はちょっと・・」と思う人がいます。
その判断はだいたいOさんと一致しています。
私は「この人はないな」と思ったら、一刻も早く面接を切り上げたいと考えてしまいます。
お互いに時間が無駄になると思うからです。
でもOさんは違います。
たぶん一緒に働くことはないと思うけど、せっかく来てくれて、こうして会ったのだから、
何かこの人の役に立つことはないか、ということを考える人です。
その人の仕事やスキルアップにつながる情報を提供したり、
自身の人脈の中から紹介できそうな人を探したり、
その人のためにいろいろしてあげるのです。
初めのうちは、Oさんの自己顕示欲によるものかと誤解していましたが、
本当に相手のためにやってあげているのだと思うようになりました。
Oさんのことをよく知らない人は、優しい人だとは思わないでしょう。
身近で仕事をしている人でもそう思っていない人は多いかもしれません。
でも私はただ甘やかし、その場しのぎの優しさではなく、
自分の成長や気づきにつながる優しさを持っているOさんを
本当の意味で優しい人だと思っています。
Sさんの優しさは、そのときは心地いいかもしれませんが、
長い目で見たとき、本当に自分のためになっているかはわかりません。
どちらのタイプの優しさも必要なときがあるのでしょう。
あなたの周りには耳の痛いことを言ってくれる人はいますか。
そういう人は貴重な存在です。
そのときはつらいかもしれませんが、成長の糧となる言葉です。
もしそういう人がいたら、厳しさの奥にある優しさを感じて、感謝してくださいね。











